第74章 キミのトナリ オレのトナリ（及川徹）

甘えた声で戯れつくと
ギュッと俺の身体に
細い腕が巻き付いて来る

「姫凪…好きだよ
悲しませてゴメン
傷付けてゴメンね？
身体…辛いかも知れないけど
もう、止まれない」

優しく撫でる髪に
潤んだ瞳にキスを落として

姫凪の洋服に手を掛ける
時々香ってくる
まっつんとマッキーの香りを
上書きする様に
身体を弄り匂いを移していく

『徹…あんまり焦らさないで…
変な気持ちに、なっちゃう…』

身体をゆっくり撫で回しながら
時々、姫凪の敏感な場所に
爪を立てる様に愛撫する俺を
息を弾ませて睨む姫凪

「なにかなー？
もっと…触って欲しいなら
お強請りしてよ
ほら、言って？
なにして欲しい？？」

胸に伸ばしてた手を下半身に移動させ
下着のラインをなぞりながら
パンティを持ち上げる
湿った熱が指と指の間を通り抜け
オンナの香りが
爪の先に絡み付いてくる