第74章 キミのトナリ オレのトナリ(及川徹)
「えー?大丈夫じゃない?
我慢するよ?キスもエッチも。
姫凪の側に居たいだけ」
猫なで声で
擦り寄って
姫凪の目を覗き込むけど
体調が悪いとも
悲しんでるともとれる
沈んだ色をしてて
「どうしたの?」
胸がソワソワしてくる
そこへまさかの
『なにも、ないよ
あのさ…今週の日曜…
どっか行かない?
部活昼までなんでしょ?』
この発言。
え?なに?
なんでこのタイミングで
この質問なのさ
日曜を逃したら
プレゼントが…
『徹?』
姫凪…ごめん!
「…あぁ、ごめん。
日曜はアレ…そうそう!
金田一と用事があるんだよ!
でも月曜は部休日だからさ!
放課後いくらでも!」
嘘…ついちゃった
『…そっか。
金田一くんと、ね
分かった!ごめんね』
姫凪の潤む目が痛い
どうしよう
やっぱり本当の事言おうか…
そう思った矢先
『ごめん、帰る』
向けられた背中