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夢幻回廊【弐】裏夢専用(ハイキュー・弱虫ペダル)

第74章 キミのトナリ オレのトナリ(及川徹)


メイク道具の中の
記憶に薄いピンを手に取り
姫凪と鏡越しに
目を合わせると

『え?あぁ、昔
徹とお祭り行ったときに
浴衣着たじゃん?
あの日友達に髪の毛
弄って貰ったの。
その時、友達に言われるまま
用意したヤツ…
自分では何となく
使い道迷子で眠らせてた』

"女子力なくてゴメン"とか
戯けて付け足し
ハァァと大きくため息を吐く

前髪やピン一つで
そこまで落ち込まなくても、と
頭を撫でると

『…徹のファンの子は
皆チャントしてるでしょ?
髪型とか…メイク…とか…』

少し不機嫌そうな顔をして
ハネた前髪を弄る

え?これってもしかして

「姫凪…妬いてる?」

そういう事じゃない!?
姫凪ってまさか
俺の事…

『ハァ!?そんなわけないじゃない!
自惚れないでよ!
徹の事をそんな目で見た事なんか…ない!』

アハハ…まぁ、そんなうまい話はナイ、か。

淡い期待は
淡いまんま消え去り

「ふーんだ!
それはコッチのセリフだよ!」

代わり映えのしない
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