第72章 ♑瞳を閉じても(赤葦京治)
化粧を崩す様に頬に手を伸ばし
「…加減も時間も忘れてました…
呼んだ方が良いですか?
木兎さんに会いたい?」
髪の毛を解いて
手櫛を通して香りを立てる
『え?なんで?
光太郎は別に…
てゆっか、いつも勝手に来るし
わざわざ呼ばなくても良いよ?』
俺の言葉に行動に不思議そうな顔をして
応える姫凪さん
落ち着け。
ここでガッツいたら
また止まらなくなるやつだ
また無理させてしまう
とりあえず食べたり
汗を流したりして
身体を休ませないと…。
押し倒したい気持ちを
グッと押し殺し
「ですよね
木兎さんが来たら
これでも足りないって
騒ぐでしょうし」
笑って姫凪さんと
距離を取る
『フフ…そうだね
でも私達だけじゃ多いよ?
クロとか研磨呼ぶ?』
「それこそ木兎さん呼ばないと
しょぼくれて厄介じゃないですか
二人でユックリ食べましょう?
残ったら明日また食べれば良いし」
『そうだね!
じゃあ食べようか!
てゆっか、こんな豪華だったら
お酒買ってくれば良かったなー』