第72章 ♑瞳を閉じても(赤葦京治)
『行ってきまーす
終わったら連絡するね』
「はい、遅くても絶対ですよ?」
"ハイハイ"と笑う姫凪さんを見送り
時計を見る
急がないと遅れそうだ
少し焦って木兎さんとの待ち合わせ場所へ
足を運ぶと
「すごーい!手おっきー!」
「ホント!指も超ゴツゴツしてる
あっちも凄かったりー?」
「なになに?試して欲しいわけ?」
…しくじった。
時間ギリギリになった事への後悔が
激しく身体を穿く
そうだった。
寝たら起きられないと言う木兎さんの
リクエストで朝から遊ぶ事に
なったんだった。
つまり木兎さんはオール明けの
「俺今日まだ寝てねぇの
オッパイ枕で寝かしてくれる?」
絶賛ナチュラル獣モード
待つ事に飽きて狩りを楽しむ捕食者だ
…って、傍観してる場合じゃあないですね
「喜んで!」
「チョット!ズルい!
私のがオッパイおっきいし!」
「じゃあ、両方のオッパイと…ぉぐッ」
「雄ッパイ、お待たせしました
行きましょう木兎さん」
木兎さんの腕を掴み
女狐から引き離す