第71章 ♓最高のプレゼント(月島蛍)
「大丈夫?
無理しないで寝て良いよ?
アニキからの返事は
僕が確認するから」
『…ん…うん…』
睡魔に襲われる姫凪を
抱き締めて
握ってた携帯を取ると
同時に光る画面
『明光くん?
なんて?』
「…バカアニキ…」
緑に縁取られた箱の中
[今日は烏養さんの家に泊まるから
ごゆっくり]
[Merry Xmas
来年は三人で祝おうな]
続け入るメッセージ
チャント分かってたんだ
僕と姫凪の
初めてのクリスマスだって事…。
「アニキは烏養コーチの所に
泊まるってさ
だから安心して
無防備なまま寝なよ」
乱れたパジャマから
のぞく肌色に口付けて
「それとも寝ないで
このまま朝を迎えたい?」
小さく柔らかい身体を
抱き締めると
『…寝かす気ないくせに…』
甘えた声を出しながら
ゴロゴロと僕の胸に甘えて来る姫凪
まぁ、寝かしたくはないけど
姫凪の身体も気になるし
ここは大人しく…
そう思った途端
また光る画面