第71章 ♓最高のプレゼント(月島蛍)
これは結構堪える。
いくら健全宣言したからって
これは行き過ぎじゃない?
だって付き合う前も
一緒に寝た事あったし
その時だって
僕はカナリ我慢出来た方だと
思うけど?
「嫌なわけ?」
不機嫌に姫凪を見ると
『違うくて!
えっと…そうだ!
明光くん!
何時に帰って来るんだろうね
ケーキ結構食べちゃったの
ゴメンネってLINEを…』
アワアワしながら
携帯に手を伸ばす
「要らないんじゃない?
てゆっか、そんなに食べてない
寝ようよ姫凪」
はぐらかすネタがアニキなのも
僕を何故か拒否る姫凪にも
イラつきが隠せず
強引に引き寄せようとした
その時
『だけど…姫凪…
一緒に寝たら…その…
蛍の事…欲しく…なるし…』
モジモジとパジャマの裾を
いじりながら
姫凪が呟いた
「え?なに?」
てっきり僕が我慢できないと思って
拒否ってるのかと思ってたのに
まさかの逆?
『聞き返さないでよ!
我慢するとか大見栄切ったのに
バカじゃない?とか思ってるんでしょー!』