第71章 ♓最高のプレゼント(月島蛍)
僕に合わせて溜めたお湯は
スグに逆上せる
姫凪を呼ぶには熱すぎて
一人でお風呂を終えた
『おかえりー!
タイミングバッチリ!
召し上がれー!』
お風呂から上がった僕を迎える
幼い笑顔
エッチなスイッチ入ってたら
一目散に甘えに来るのに
今はそんな素振りはない
僕にその気が無いと
思ってるから
当然と言えば当然なんだけど…
「姫凪…あのさ…」
『大丈夫よ!蛍!
姫凪チャント我慢するから!
最近練習ハードだもんね~
疲れちゃうよね
私も実はバイト忙しくて
疲れてたから、大丈夫!
エッチしなくても
寝るなんてスグよ、スグ!』
そこまでマジに取らないでよ
「そう、だね
たまには…大人しく寝ないとね」
覆すのがかっこ悪いじゃんか。
ご飯を食べて
ケーキを食べて
姫凪のお風呂が済んだら
僕らは自然とリビングを後にする
いつもなら
二人でベットに雪崩込むのに
「なにしてるの?寝ないの?」
『寝るっ!けど…チョット待って…ね?』
何故かモジモジして
隣に来ない姫凪の口から
「なに?トイレなら
さっき済ませてたデショ?」
『違っ!蛍のデリカシーなし男!
そうじゃないの!
一緒に寝るのが…その…』
まさかの同じベット拒否発言