第9章 至福の甘さを召し上がれ(灰羽リエーフ)生誕記念日 完結
散々扱かれても
必死に電話を握ってオヤスミの確認
アラーム鬼がけして
走る姫凪の家までの道
着く直前の電話は気分も弾んで
「オハヨッ!」
玄関先で待つ姫凪に
テンションはMAXだけど
『どうぞ?
あ…何か飲む…?』
姫凪はどこかぎこち無くて
「じゃあコーラ?」
『へい!…じゃなくて…はい』
なんか調子狂うぞ?
話してれば普通なんだけど
なんだか…
なんて言うの?
こう…ふとした時に
異常にテンパってるって言うか…
「姫凪
なんか緊張してる?」
そう!緊張!
やっとシックリ来る言葉を見つけ
切り出した午後