第9章 至福の甘さを召し上がれ(灰羽リエーフ)生誕記念日 完結
「戻る…約束したから…
でも…姫凪とも約束したから
明日!絶対行く!
待ってろ!」
ギュッと抱き締めて
唇を食べると
『うん、わかった
頑張って…』
ぎこちなくだけど
チョットだけだけど
ニコッて笑う姫凪
お!?ヤバイ!?甘くなる!?
「あ!見ていってくれるなら
それでも…」
『あ、それは良い』
即答デスカーー!?
まさかの即答のお断り
だけど
『明日の用意したい
リエーフの好きな物沢山作って
待ってるから…』
不機嫌になる暇なんかないらしい
「じゃあ…おいなりさん!」
『はい』
淡々としてる割には
楽しそうに笑う顔に
俺も目を細めて
”また明日”
そう言って別れた