第9章 至福の甘さを召し上がれ(灰羽リエーフ)生誕記念日 完結
それでも、なんとなくだけど
『私…も
嫌がり過ぎて…それで…
黒尾さんの事も
なんか誤解させたみたいだし…』
「いや、黒尾さん…は
モヤモヤしたけど
それでも……俺だし」
『私だし!』
通っていく心
終わらない
ゴメンの奪い合いに
二人笑いが漏れて
「姫凪」
『はい!』
「これで最後にする!
ゴメン!
でも、来てくれてアリガト」
『はい…』
ユックリ身体が引き合う様に
くっついて行く
「抱きしめて良い?」
『うん…』
「キスも良い?」
『うん…』
一つ一つ重なって行った所で
「リエーフ!!」
夜久さんの声
『あ…戻る…よね…』
戻りたくないって思っても
音駒高校排球部の
(自称)エースはサボる事は
教わってない