第9章 至福の甘さを召し上がれ(灰羽リエーフ)生誕記念日 完結
怒鳴る黒尾さんに
釣られて大きくなる声に
『嫌うなんて誰が言ったのよ…』
小さい声が重なる
「姫凪!」
「あら?居場所バレた?」
『そんな大声で
言い合いしてたら
バレます…
体育館に丸聞こえ…恥ずかしい…』
姫凪の声に
顔面蒼白の俺と
「俺の説明の手間省けた感〜
後は二人でじっくり
シッポリ話し合ってクダサイ
あ、リエーフ〜
遅刻は許すけど
サボりは許さねぇからなァ?」
ニヤニヤ笑いながら
俺の頭を撫で回す黒尾さん
「ヒャ、ヒャイ!
あ!さっきはタメ口スイマセン!」
「ま〜今回は許してあげます
その代わり
早く大人の階段登ってらっしゃ〜い
あ、これ誕プレ代わり
ハピバイブイブ?」