第9章 至福の甘さを召し上がれ(灰羽リエーフ)生誕記念日 完結
「クソうまそ…
なぁ?起きねぇの…?
寝てるお前より
起きてるお前を抱きたい…」
耳に噛みつき
「感じた顔見せろ」
荒い息と言葉を吹き掛ける
『…痛…。
…え?なにしてるの!?』
「まだしてない。
今からするケド…」
寝ぼける姫凪を
押し潰して
ペロリと舐める鎖骨
肩を竦める仕草も
少し怯える顔も
「ウマソウ」
単純に唆る
全部全部
喰い尽くしたい
肌に華を散らせて
抑え付けて
そのまま更に先へ
「ハジメテ?
多分痛いけどガマンね?」
”すぐヨクなるよ”と
ベルトを外しながら囁いた時
『嫌だ!!
離して!リエーフのバカ!!』
今までで一番大きな拒絶
思いっきり叩かれた頬が
「だから!ナンデ!?
好きだったら食いたくなる
単純な事だろ!!
いつまで待たせるんだ!?
勿体ぶるなよ!」
俺の不満を爆発させてしまう