第9章 至福の甘さを召し上がれ（灰羽リエーフ）生誕記念日　完結

「スイマセンネ！」

付き合って
結構経ってんのに
まだチューだけの
この関係
嫌とかじゃなくて
健全なオトコノコは
色々したいわけで

でも姫凪は
全拒否してくるわけで…。

別にそれだけが全てじゃないのも
姫凪が俺を好きなのも
チャント分かってんのに

「姫凪さー
俺が浮気したらどうする？」

なんて。
思ってもない事を言って
気を引きたくなってしまう。

『…分からない。
でも…多分…』

俺の目を見て
少し考える仕草をした後

『私も浮気する』

ポツリと呟く姫凪

他の男に
アンナコトやコンナコトされる
姫凪が頭に浮かんでしまう

「ハァ！？させねぇし！！
絶対ダメ！マジダメ！」

勢い良く
姫凪の前に立ちグラグラと
肩を揺らした