第68章 咲く恋、散る恋、芽吹く恋④(宮侑 治)
「…サクラ…
お前、かわええ…
よろしゅうな…」
しがみついた身体を抱き返して
顎を跳ね上げ軽く触れるだけのキス
「…今度は二人で飯食おうな?
飯だけで済まんと思うけど」
甘く耳に囁いて
もう一度キスを落とす
振られてるくせに姫凪に見惚れて
トキメイた数分後に
その妹にキス
侑にシバかれそうやけど
節操無くて呆れるけど
そんな俺も
「は、はい!
私はいつでも!
治くん…メッチャ好き…」
コイツはコイツだけは
全力で愛してくれる
そんなサクラに俺は
応えて行く。
責任とかそんな
後ろ向きな想いとちゃうで?