第68章 咲く恋、散る恋、芽吹く恋④(宮侑 治)
義務でも無理でもない
俺の意志や。
「コラ…部屋に連れ込まれたぁなかったら
そろそろ離れ。
イヤって言われてもヤリたなる」
「言わんけど…はい…。
今日は我慢する…
明日、家行ってエエ…?」
「エライ積極的やな」
「そんな子ぉは嫌い?」
「まさか。
大歓迎や…今度こそ
全力でお前を…抱きたい」
そうや、これは俺の意志。
コイツを愛す証を
二人の身体と心に刻む
少し複雑に歪んだ
サクラの顔が
「じゃあ明日は
とびっきり私らしい
カッコしていくな!
もう…フリは一生せぇへん」
目一杯明るい笑顔を見せた