第8章 ♡安息地(ひだまり)みつけた(孤爪研磨)生誕記念 完結
グッスリ寝入った夕方
鳴り響くインターホン
もしかして?!と
飛び出すと
「やっと起きたか!」
元カレが立っていた
『え!?なに?!
何しに来たの??!』
驚いて後退る
だっていつも部屋に来る時は…
「いくらなんでも
振ったオンナ襲わねぇっての
そんなに飢えてそう?」
私の考えを見透かした様に
呆れた声を上げる元カレが
『じゃあ、なに?』
「ほら、忘れもん。
これ無しでどうやって
積極的に行くんだよ?」
私の携帯を押し付ける
『うわ、ありがと!
全然気付かなかった』
携帯を受け取って
頭を下げると
「…あー…うん…」
なんだか歯切れが悪い
『どうしたの?』
「いや、なんも。
とりあえず俺なりに
応援してっから…頑張れ…よ?」
はぐらかす様に言うのが
気にかかったけど
帰って来た携帯で
孤爪くんに連絡したいし
『ん?うん、ありがと』
「あー…じゃあ、また明日な?」
『うん、絶対行くから!』
元カレとの時間を打ち切る