第8章 ♡安息地(ひだまり)みつけた(孤爪研磨)生誕記念 完結
クスッと笑って
私の顔を覗き込む元カレに
『凹ませ過ぎ…気にしてるヤツ…
軽いとか思われるかな…
嫌われたくないんだけど…』
ジワジワと熱くなる目頭
「うわ!ウソウソ!
恋なんかタイミングだって!
好きになるときゃなる…って!
泣くなよ!」
『泣かしたの誰よー!』
寝てなくて昂ぶった神経で
止めたいと思っても
止まらない涙
「うわ、もう!マジごめん!
このまま俺、働いてやるから
今日は帰って寝ろ!」
お客さんが居ない事を確認して
私をスタッフルームに
押し込む
『え?でも…』
「良いから!クマ入って
顔やばいから帰れっつの!
チャント寝て明日から出てこい!」
無理矢理タイムカードを切らされ
店から追い立てられる
そう言えば一睡もしてなくて
睡魔が襲いかかってくる
言葉に甘えて家に帰り
そのままベットに倒れ込んだ
携帯を置き忘れて帰った事にも
気付かずに。