第8章 ♡安息地(ひだまり)みつけた(孤爪研磨)生誕記念 完結
孤爪くんが帰った後
明日は来ないのが
寂しくて
電話を見つめて
約束の切り出し方を考える
開いては閉じる
孤爪くんとの
LINEのトーク画面や
着信履歴
そして気付いてしまう
『てゆっか…掛けてるの
私ばっかりじゃない……?』
孤爪くんからのアクションのなさ。
『やっぱり私だけなの、かな?』
独り言を響かせ
結局時間だけが過ぎてしまい
『やば!
バイトだった!』
一睡も出来ないまま
慌ててバイト先に向かう羽目に
なってしまった
『あ、オハヨウくらい
送れば良かった、な…
もう出ないと』
ロッカールームで
ポツリと呟いて
店に出ると
「あ、今日交代か?
どうした?顔色悪くね?」
『あ、おはよ
チョット寝不足』
元カレと目が合う