第8章 ♡安息地(ひだまり)みつけた(孤爪研磨)生誕記念 完結
「ご馳走様…食べちゃった…ね」
空のお皿は嬉しいけど
やっぱり寂しいな…
『ホントよく食べたねー
飽きなかった?
3日連続オヤツにアップルパイ…』
笑って見せるけど
明日からを思うと笑い切れない
「飽きなかった」
言葉少なく応えて
携帯ゲームに手を伸ばす孤爪くん
『良かった!またいつか作るね』
そしたら
また逢ってくれるかな?
ドキドキを必死に隠してたセリフに
「うん…楽しみにしてる」
孤爪くんは笑ってくれたけど
「じゃあ…また…ね…」
いつもと一緒。
約束が無くても
気にかけない様子で
部屋を出て行ってしまう
『うん、またね』
ねぇ?
その”また”は
「バイバイ…」
本当に望んでいいの?