第8章 ♡安息地(ひだまり)みつけた(孤爪研磨)生誕記念 完結
でも
「うん…楽しみにしてる」
次を約束する術を
おれは知らなくて
「じゃあ…また…ね…」
今日もいつもと同じ様に
席を立ってしまう
焦ってるのに
『うん、またね』
「バイバイ…」
言えなくて
その日の帰り道は
ずっと眉間に皺が寄りっぱなしだった
次の日の放課後
頻繁にやり取りしてた
LINEは止まって
部活後の予定も
ポッカリ空いちゃって
部活後の体力も
ギリギリ1でホントださい。
「研磨?
体調悪いのか?
チョット気分転換するか?」
そんなおれに
クロが心配そうに
声を掛けてくる