第8章 ♡安息地(ひだまり)みつけた(孤爪研磨)生誕記念 完結
「ほら、駅前のゲーゼン
あそこでストレス発散!な?」
「別に…良いよ…」
そんな体力ないし
もしかして電話が鳴ったら
スグに動きたいし…
まぁ、そんな考えは
「良いから!来なさい!
アップルパイも付けるから!」
世話焼き大王のクロには
通じないんだけど。
「意見求めた意味。
スグ帰るよ?
それにアップルパイは…
…今…良いや」
おれの食べたい味は
きっとどんな名店にもないから。
「…へぇ?
食べたい味でも
見つけたのかねぇ?」
意味心な笑いを浮かべるクロを
睨んで
先を歩くと
「こらこら!
拗ねんな!年頃の証拠だろ〜
ほら、兄ちゃんに話してませんかァ?」
更にニヤけるトサカ頭
「絶対イヤ」
姫凪は誰にも教えない
おれ以外知らなくて良いよ