第8章 ♡安息地(ひだまり)みつけた(孤爪研磨)生誕記念 完結
次の日も
おれは姫凪の部屋に行った
ドキドキしてるし
もしかして、だった気持ちは
確定して来てる
でも今日は
チョット違う。
気持ちはドヨンって沈んでた
「ご馳走様…食べちゃった…ね」
空っぽになったお皿に
ポツリと呟く
あんなに大きなアップルパイが
もう形も無くなって
おれが当たり前に
通う理由も
無くなっちゃった
『ホントよく食べたねー
飽きなかった?
3日連続オヤツにアップルパイ…』
きれいになった
お皿を見ながら笑う姫凪
「飽きなかった」
それは姫凪にも。
毎日あって
話す事なんか
大してないし
趣味もそこまで合わないのに
『良かった!またいつか作るね』
【逢いたい】は
なくならなかった