第8章 ♡安息地(ひだまり)みつけた(孤爪研磨)生誕記念 完結
「なんで?」
「いや、やけに携帯弄ってるし
その割にはゲームもしてないし
誰かから連絡くんのかなーって?
たまに物思いに耽ってたりするしなァ?」
クロのニヤニヤむかつく。
それ以上に
「別に耽ってないし。
何も待ってない
変な勘ぐり止めてよね
お疲れさま。
おれ帰る」
「おい!研磨!?
一緒に…」
「嫌だ。またね、クロ」
鳴らない電話ムカつく。
クロが話し掛けてくるのを
無視して
部室を飛び出し
家に向かって
ゲームをしながら歩く
「クソ…ミスった…」
いつもなら
絶対しないミスに
舌を打って
携帯をポケットに仕舞う。
目をやった先は
姫凪と初めて遭った公園
フラリと公園に足を踏み入れ
あの日のあの場所へ。
ここに居たって意味ないのに…