第8章 ♡安息地(ひだまり)みつけた(孤爪研磨)生誕記念 完結
『酷い〜!!
ねぇー!金髪くーん!』
あ〜…うっさい。
「おれ関係ないから」
合わせた目を
ツン、と逸らして
公園を出る
後ろから吠える声が聞こえるけど
別に興味ないし
興味ないけど…
何だろ
「あんだけ泣いて叫んだら
ライフゼロっぽい…」
いや、関係ないんだけど
行き倒れても別に良いんだけど…
「小銭…」
ポッケに手を突っ込んで
小銭を適当に掴む
もし買えるだけあれば…
パッと掌を開くと
小銭がジャラっと音を立てる
色々足して200円。
近くにあるのは
100円の自販機
「ふーん。
リアルラック高いじゃん」
2本買ったジュースを持って
来た道を戻ると
同じ所で蹲る人影
「…回復アイテム、要る?」
ピタリと缶ジュースを
頬に押し当てると
『ひゃあ!?なに!?』
泣き顔が勢い良く
振り返った