第7章 ♓キミをちょうだい(月島蛍)生誕記念 完結
『ヤッパリ夢!?』
バカだね
夢で終わらせないよ
「何?」
ほら、早く振り向いて
『さっき蛍……が?
蛍!?蛍…?』
「だから、なにってば?」
僕の好きなキミの笑顔を見せてよ
振り返る姫凪は
僕を見てキラキラと目を輝かせると
思ってたら
「って…何泣いてんの…?」
グスグスッと鼻を啜ってる
震える背中を抱き締めると
僕の腕を掴む小さな手
そして
『逢いたかった…』
甘い声が僕の心を打ち抜いた
「奇遇だね?僕もだよ…
お帰り、姫凪」
結局キラキラ顔を見れなかったけど
文句なんか一つもない
だってキラキラ顔より
可愛くて愛しい
『ただいま…蛍…
お部屋でイッパイ…愛して…』
僕にとって最高の
プレゼントが見れたから
世界一幸せな
僕を求めるキミを
「当たり前デショ
嫌がってもスルよ」
見れたんだから