第65章 咲く恋、散る恋、芽吹く恋(宮侑、宮治)
「うん、そや…な…って、エエ!?
何言うてんの?!侑くん!?」
嘘みたいに急なお誘いに
思わず素っ頓狂な声をあげて振り返ると
「今度の日曜
部活ないんよ。珍しやろ?
角名発信ちゃうで?
北さんから聞いたから
間違いない。
丸一日オフとかホンマに
この先あんまないと思うねん。
だから…その日は
サクラと一緒に過ごしたい…
アカン、か?」
真剣な顔した侑くん
いつもやったら
”アカンわ!
治くんに見られたら
どうするん?”とか
”姫凪と遊びに行きや
同じ顔やねんから”とか
ふざけながら
結局四人で遊ぼうって
流れに持って行くねんけど…