第65章 咲く恋、散る恋、芽吹く恋(宮侑、宮治)
アカン…!この人なんなん!?
なんで振られてイキイキしてんの!?
「侑くん!?
聞きて!私は…」
「分かっとるよ!
何回も言いなて」
唇に立てられた指に
声を止めると
「気持ちは聞いたるけど
諦めろ、は聞いたらへん」
少し悲しそうに歪んだ笑顔は
「俺もシツコイねん!
残念でーした!
諦めぇ!シツコク好きでおったる!」
数秒でまた元通り
「アホなん?」
「お前が言うか?
お互い様やろ!
ま、振られたモン同士仲良ぉやろや?
ほら、戻んねやろ?
行くで?」