第64章 ♑七夕企画🎋2019(赤葦京治)
「…」
なんとか言って下さいよ
俺が姫凪さんを操ろうとするなんて
烏滸がましいとか
貶しつくすか
笑い飛ばすかしてくれないと
とても居た堪れない!
「分かる!!強請らせたくなるよな!
あれヤッベェもん!
エッチなお強請りなら
なお良きー!」
「はい?」
「なーんだよ!
てっきり喧嘩でもして
意地悪な仕返しでもしてるのかと思った!
ただの欲しがり赤葦かよ!つまんね!
姫凪はこう見えて素直だからな!
あんま苛めてっと
本気で嫌われた…とか言い出すぞ!な!」
『う、うるさい!
こう見えてってなによ!
バカ光太郎!
別に喧嘩なんかしてないから
サッサと帰りなさいよ!お邪魔虫ー!』
…いや、待て。
今帰られたら
「へいへーい。
しゃあねぇな!
七夕の願い事って事で引いてやるよ!
年に一回だけだぞ!
ここまで素直に引き下がンのは!」
もっと居た堪れない事に
『…で。
意地悪が過ぎるよ、京治くん?
私、結構泣きそうだったよ?
女の子から誘うとか
顔火事になりそうなくらい
恥ずかしいんですけど?』
なったじゃないか。