第64章 ♑七夕企画🎋2019(赤葦京治)
何を思い出したのか知りませんが
潤んだ目、赤い頬
気弱な声、その全ては
「木兎さん
それ以上は勘弁を。
姫凪こっちへ…」
俺だけのなんで。
あっさりてっぺんを超えた
ヤキモチは
絶対零度を保って
姫凪さんをドSに
攻め立ててやる
「なぁ?姫凪がさっき
泣きそうな顔してたんだけど
なんでか分かる?赤葦」
「はい?」
はずだった。
『ちょっと、光太郎!良いから!
こんなのいつもの戯れ合いで…』
「そんなの俺は知らねぇ
ただお前が寂しそうな顔させられてんのが
許せねぇんだよ
泣きそうな顔させる為に
譲ったんじゃねぇもん
オマエの隣
で?わざと意地悪して
姫凪を泣かせる理由って、ナニ?赤葦」
俺の絶対零度は
それを超える灼熱の瞳に射抜かれて
「…なにも。
ただ、甘えて欲しくて…
強請る顔が可愛いので…」
情けなくも恥ずかし過ぎる理由で
自ら羞恥の炎で焼かれる羽目になった