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夢幻回廊【弐】裏夢専用(ハイキュー・弱虫ペダル)

第62章 互いの熱で甘く…(黒尾鉄朗)バレンタイン2019 完結


「何言って…
俺は一人なんかじゃねぇよ…
俺にはチャント…」

姫凪が…

「じゃあ何でこんな寒い日に
一人でウロウロしてるの?
クロが見つけた大切な人は
なんでクロを一人にしてるのかな?」

姫凪は…居ない…。

「ウッセ…!
黙れよ…」

「クロが塞いでよ、口…
…逢いたかったよ
また…遊ぼ?」

空っぽの右側がやけに寒い
オンナの声が頭に響いてウルサイ

何も考えたくない
…居なくなる…なんて
隣に居ない…なんて…

嫌だ
寂しいのは
寒いのは
辛いのは

「クロ、家来る…よね?」

………ヒトリハ イヤダ

「温めてあげる」

俺の頭に伸びる柔らかい手
近寄って来る
赤い唇

「…寒ぃ…よ…」

吸い寄せられる様に
近付いて行く身体に

「…ツメタ…ッ」

ポツリと空から雫が落ちた

「雨…?
最悪~傘ないの、早く帰ろ?」

雨…傘…俺が帰るのは…

「…おぅ、帰る
俺の居場所に」

「え?クロ?」

「待ってなくても
逢いたいんだよ、俺が
だから…バイバイ。
俺の帰る場所は
もう変わらないから」

姫凪の隣。
 
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