第62章 互いの熱で甘く…(黒尾鉄朗)バレンタイン2019 完結
[どうした?急用?
今日は帰る
また明日来る]
姫凪にメッセージを残し
寒々とした空の下を一人で歩く
なんかこの感じ久々過ぎて
結構堪える
チョット前までは
一人でフラフラするなんて事当たり前で
大して気にした事なかったのに
「寒…研磨の家でも行きますか…」
なんだか人恋しくて仕方ない
俺の生活の中の温もりの大半は
姫凪が担ってたんだと
痛感する夜は
この日からしばらく続く事になる
あの日、連絡あって
ホッとしたのもつかの間
やれ、サークルがあるやら
レポートがあるやら
ことごとく逢うの拒否られて
「姫凪~?今日は?」
〈えっと…今日もまだレポートが…
あと少しで終わるから!ね!
その後で…〉
「…へいへい。
んじゃ終わったら連絡してクダサイ!
テツロークンがグレる前に!!」
今に至る。