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夢幻回廊【弐】裏夢専用(ハイキュー・弱虫ペダル)

第61章 クロ猫と傘と恋(黒尾鉄朗)企画転載 完結


分かってます?
俺学生だけどデカイし男だし
…って寝床見つかったのに迷う意味。
どうせ帰るつもりねぇんだし
乗っからなきゃ損だ。

「…んじゃ、お言葉に甘えて
お世話になりますぅ」

少し調子を狂わされながらも
擦り寄った温もりは
俺に無垢な笑顔を向けて
部屋に招き入れてくれた

飯、風呂
甲斐甲斐しく世話する
姫凪さん

まぁ、そんな女はいくらでも居る
どうせ最後はベットでの蜜が
目当てなんだろ?

そう思ってたのに

『ベット使って良いよ
私はソファーで寝るから』

毛布だけ持って
”オヤスミ”とベットを勧める

「いや、俺がソファーで…」

『いや、丈が無理でしょ?
良いよ気にしなくても
何があったか知らないけど
甘えられる時には甘えるもんだよ』

無垢な顔で
なんの見返りもなく笑う姫凪さんに
感謝するどころか

「…騙されそうな性格って
言われねぇ?
俺がオオカミさんだったら
どうするんだよ」

なんか無性にイライラした

アンタ、なんなんだよ。
そんな綺麗な目で見るな
欲にまみれたメス猫であってくれたら

『オオカミさんは
寂しいの?』

「は?」

『ずっと暗い目してる、から…』

「だったら?
アンタが慰めてくれるんですかァ?
それともアンタも慰められたいヒト?」

俺はいつも通り気ままな野良猫の
仮面かぶったまんまで居られるのに

必死に悪ぶって床に押し倒し
顎をクイッと跳ね上げて
その純粋な目を見据えると

『…あの…なにを…』

戸惑いながら
俺に静かに問い掛ける
 
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