第57章 ♡背中合わせの恋は今(瀬見英太)生誕記念 完結
「姫凪の匂いが
一番好きだけどな
俺の女の匂い最高」
跳ね上げた顎
顔を近付けて行くと
キツく見える様にメイクされた目が
ユックリ閉じていく
瞼からソッと下に唇を降ろして
まだ少しグロスで光る唇に
パクリと食い付き
「…ガッツクのはアリ?」
裸より逆にエロく見える
服に手を掛ける
結構酔っててフラフラだけど
アッチの方はスッカリ正気
…って言うより
狂った様に張り切ってる
でも、それはきっと姫凪も…だよな?
『…ナシ』
「ええ!?ガチ!?」
『…ウソよ。
そんなんだから騙されんのよ
…好きよ、英太…
分かってよ
こんなにドキドキさせといて
寸止めとかアリエナイから…』
止まった手を握られ
ユックリ薄い服の上に
引き寄せられる
触れた心臓は
ドクドクと早く脈打ち
その上の胸は
窮屈そうなブラジャーの中で
震えてる
「…手が吸いついて離れねぇんだけど」
『離すな…気持ちよくしなさいよ
言っとくけど…可愛い反応期待しないでね
私…エッチだよ…』
グイッと服の中に導かれた手
驚いてるスキに
吸い付かれた唇
「姫凪…お前…」
『英太…早く本気出しなさいよ
私に襲われたいの?』
クスッと挑発的に笑われ
プツリと切れる理性の糸