第57章 ♡背中合わせの恋は今(瀬見英太)生誕記念 完結
あの姫凪が
人に頼んでまで
自分の部屋に俺を招いた
俺の隣で寝てくれた
俺に妬いてくれたんだ
これからも妬いてくれる
関係でいたい
『…私は…付き合うには
適さない性格だよ…
素直な時なんか年一位かも
それに…
仕事の為なら…嘘だってつくし…
昔は…身体だって…
だから…付き合うのなんか…』
その倍妬きそうだけど。
「それでも好きなんだから
しゃあねぇべ?
昔はって事は今は違うんだろ!
今は…素直に喋ってんだろ?
妬いたって言ってたべ?
会ったときより少しは俺を
男として見てんだったら…」
『…それも全部嘘かもよ…
カモにされるかもよ…
ただの営業…かも…』
「はぁ!?そうなのか!?」
なーんてな?
顔と声と言葉がバラバラ
それはマリカ(偽り)の
お前じゃありえない
姫凪(ホント)のお前なんだろ?
『…そんなわけないでしょ
でも私はアンタが好きそうな
可愛い女じゃないのは本当だし
店みたいに無駄に笑わないし
付き合いもノリも悪いし
浪費家だし…それにそれに…』
「ハイハイ。もう良いって。」
なら良いよ。
ヤキモチを許してもらえるのが
『なによ…』
俺だけなら良い