第57章 ♡背中合わせの恋は今(瀬見英太)生誕記念 完結
「ギャーー!」
『きゃあ!なに!?』
俺の声で身体を起こした姫凪は
店と変わらぬ格好で
違うのは明らかに服が乱れてる
やっちまったのか?
ヤキモチでおかしくなって
酔った勢いで…
『英太…あの…これは…』
顔が真っ赤の姫凪に
俺の疑惑は頭の中で
確信に変わっていく
「すまん!!!
違うんだ!!
妬いて飲み過ぎて
こんな事になったけど!!
俺、本気だから!
勢いで抱いたんじゃ無いんだ!!
好きなんだ!
信じてくれ!姫凪!」
ベットから飛び降りて
頭を床にぶつけるくらい下げて
姫凪に叫ぶと
『…ば…ばっかじゃない!?
あー!もう!なんなの!?
アンタにはムードってモンは無いの!?』
姫凪が俺の頭をパシンと叩く
「だから!!悪かった!
本当は俺だって無理矢理じゃなくて
お前と愛し合って
合意のSEXを…」
ゴチンと床にブツけた頭の上に
『だから!
なんで致した事になってんのよ!
いくらなんでも
酔ってる英太に襲われたら
そんなの抵抗するに決まってるでしょ!』
姫凪の高い声が降ってくる
ん?俺ヤッてない?
じゃあなんで
こんな事になってんだ??
てゆっか…
「ここは…どこだ?!」
くるりと部屋を見渡す
明らかに俺の部屋じゃない