第57章 ♡背中合わせの恋は今(瀬見英太)生誕記念 完結
ん?なんだこれ?
甘くて柔らかくて
クソ気持ちいい…
姫凪の店での態度の続きが
まんま夢に出て来て
ガッツリ凹んでる所に
柔らかくて甘いなにか
もう抱き締めずに居られなくて
しかもソレは逃げずに
俺の腕の中にある
クッションか何かか?
いや、俺の家にこんな気持ちの良い
クッションはないはず
じゃあなんだ??
まだまだ夢の中を彷徨いながら
手をモソモソ動かすと
『ん…』
耳に心地よい声が届く
「声?可愛い…姫凪みてぇ…
えい…もっと出ろ…」
再度手を動かすと
『…ぁ…ん…や、だ…』
まさかのエロ可愛ボイス
夢としては最高だろ!
これは何としても
結末を見るまで起きるわけには
いかないヤツだ!!
「姫凪…姫凪…」
甘い声に
擦り寄る度に意識が
クッキリして行くのを感じる
駄目だ!俺よ!
意識するな!
起きるなと思う程
覚めるのが夢なんだ!!
そう思えば思う程
目は現実を映そうと開いていく
あー…駄目だ…
この続きは妄想力でなんとかするしか…
諦めかけた
その時
『…え、いた…』
夢より鮮明に聞こえた声
「はい?」
身体に伝わる感触と
近くにある甘い匂い
ま、さか…
『ん、、んん…』
姫凪が居る!!!
てゆっかココどこだ!?!
まさか酔っ払って連れ込んだか?!
襲ったのか!?!