第57章 ♡背中合わせの恋は今(瀬見英太)生誕記念 完結
『待って!!
英太は私の家に…
置いて行ってくれたら良いから
これ、うちのカードキー。
私カバンにスペアあるから
それは若利の彼女にでも渡してて』
私は思わず若利達の背中に
声を掛けてしまってた
「マリカちゃんの家に?
なーんでかなー??」
覚め。
分かってる顔がムカツクわ
「瀬見と寝たいのか?」
若利!なんか色んな意味に取れて
凄く生々しくて嫌なんだけど!
『うるさいわね
英太は一応数少ない友達だから
面倒見てあげるだけよ!
アンタ達は明日仕事だから
早く帰らないとでしょ!
私は…夜だけだし…』
本当に何で私が
こんな必死にならなきゃなんないのよ
「ふーん?
まぁ、そういう事にしといてあげるヨ!
んじゃ、後はヨロシクね」
全部全部
「姫凪」
『なによ。
若利までからかうつもり?』
「…瀬見は
少し軽率な所もあるが
…良い奴だ」
『…知ってるわ。
じゃなきゃ面倒なんか見ないわよ
私だって眠いのに』
アンタのせいよ
バカ英太。
「そうか なら、安心だ
頼んだぞ」
『…うん。お願いね、二人とも』
グデグデの背中が大男に挟まれて
消えて行くのを見届けて
大急ぎで私の戦場に戻る