第57章 ♡背中合わせの恋は今(瀬見英太)生誕記念 完結
「なら、なんでそんな
不機嫌な顔をしている?
お前が仕事なら
瀬見も仕事の一つだったんだろう?」
不機嫌な顔…なんかしてないって
言えないのが悔しい
「フフーン?
マリカちゃん意外と
ヤキモチ妬き?!
冷たいキャラなのに
なかなか可愛いトコあんねーー!
俺にナナが居なきゃ
口説いてるかもネ!」
私、妬いてるんだ。
妬いてたから
あんなにモヤモヤしてたんだ。
自分を棚に上げてるみたいで
嫌だけど
私、英太が私意外と
あんな感じになるのが
嫌…なんだ。
そうだよね
好きなんだから
妬くのだって…
え?ちょっと、待って?
なら、英太が妬くって…えええ!?
「あのさ…ガン無視止めてくんない?」
『覚がつまんない事言うからでしょ!
口説かれても無視に決まってるでしょ
それより、私時間ないの!
だから…』
覚の言葉にハッとして
慌てて英太を押し付ける
「ハイハイ
チャント家に送り届けるから
仕事戻んなヨ
じゃあネ!」
『ん、ありがと…』
これで一安心…なんだけど。