第57章 ♡背中合わせの恋は今(瀬見英太)生誕記念 完結
途方に暮れかけてた私に
「あっれー?
マリカちゃーん??」
天の声が降り注ぐ
『覚!?
あ!若利も!良い所に!』
振り返った先に居たのは
英太の同期の天童覚と牛島若利
この二人とは色々あったけど
英太とは親友だし
私も今では普通に話せるし
まぁ、良い友人って所かしら。
「あれ?英太くーん?
なに?マリカちゃん
英太くんカモっちゃうの?」
「瀬見には毟れる毛はもうない
…と、白布が言っていたが?」
親友…なのかは
まぁ、この際問わない事にして
『違うわよ
上司っぽい人に連れてこられて…
潰れたのよ
お願い、英…このバカ男を…』
サッサと連れて帰って貰わなきゃ
「へぇ?珍しいね
英太くん最近潰れるまで飲まないのに
マリカちゃん英太くんに
ヤキモチ妬かせ過ぎたんじゃないのーー?」
『私は仕事よ!
それに…』
覚のヤキモチと言うワードに
ピクリと反応してしまう
自分が憎い
英太がヤキモチ?
まさか…ね?
『英太とは別に…
付き合ってもないし…
妬かれる様な関係じゃ…ないわよ
私も別に…そんな…』
私だって妬いてるわけじゃ…
ただダラシない顔して
人の前で…飲んでる英太が…って
あー、もう。
なんなのよ。