第56章 ♤甘いイタズラ(及川徹)🎃Halloween2018🎃 完結
「及川同じ顔の二人に全拒否されてんな
カワイソウだな、オマエ…」
「岩ちゃんが一番酷いよ!
同じ顔でも及川さんは
姫凪が…って!
帰るの早っ!!
あー!もう!バカ姫!!
岩ちゃん!及川さんはもう行くけど
あんまり無茶しないでよね!
最近までピュアっ子だったんだからね!」
俺の話を聞いてないのか
聞こえないフリなのか
そそくさとナナの部屋に移動する二人に
呆れてる暇は俺にはない
追いかけなきゃ!
なに?どこかで待ってるんじゃないかって?
甘い!本気で姫凪は帰るから!
バタバタと部屋を出て
陽が傾きかけた道をダッシュする
姫凪の家は白鳥沢のある辺りだから
バス停に行けば絶対捕まる
俺の予想はビンゴ
だったんだけど…
「何をしている?
今日は及川は居ないのか?」
『…そっちこそ…一人とか
珍しいですね…牛島さん…』
なんでここでウシワカちゃんなのさ!
「天童がハロウィンとやらには
甘いお菓子や飾り付けが必要だと言うから
買いに来た」
『あぁ…青城の近くの…』
「そうだ。
で?お前は一人なのか?
最近の夜道は危険だ
俺が…」
ちょ、ちょ、ちょ!
なになに!?
シレッと送るとか言うやつ!?
断固阻止!