第55章 ♉わざと、の効果(孤爪研磨)生誕記念 完結
「おー!研磨!
よく来たな!上がれよ!
鈴谷は相変わらず
暗そうな顔してんなー!」
「…使用人の分際で
我が物顔過ぎる…
鈴木さん連れてくれば良かった…」
「残念だな~!
鈴木の爺さんは今日は来ません~!
俺の天下だー!へっへーんだ!」
「ウザい。
割増でウザい」
クロの家に入るなり
執事の鈴村さんが
ハイテンションで話し掛けて来て
鈴谷とバチバチしてる
デフォだから放置でオッケー
俺の目的はあくまで
「ねぇ?クロの父さんは?
急いでるから
サッサと話終わらせたいんだけど」
クロの父さん
「研磨いらっしゃい。
ボクは明日でもって言うたんやけど
鉄朗が明日アイちゃんと
デートやからって電話したんよ
そのせいで
姫凪ちゃんと喧嘩したんやて?
ゴメンやで?」
「別に喧嘩してない。
クロ、勝手に話盛らないでよね」
クロとクロの父さんの発言を
一応否定して
リビングに進む
大きなテーブルには
茶色の封筒が一つ