第55章 ♉わざと、の効果(孤爪研磨)生誕記念 完結
理由も言わず、ゴメンと謝るおれに
『…分かった!
光ちゃんの家で遊んでくる!!
お迎えとか要らないからね!!
絶対来ないでね!!』
ベーッと舌を出して
部屋を出る姫凪
「…良いんですか?坊ちゃん。
アレはカナリ拗ねて居られますが…」
鈴谷が入れ替わりで入って来て
ため息を漏らす
「…わかってる。
あとで迎えに行く
とりあえずクロの家に行くから
車出してよ鈴谷」
おれがここまでする理由なんか
姫凪に分かるわけない
そんなの分かってる
でも…おれにだってある
譲れない事…
言うのは簡単だけど
隠したかった事
それは…。