第53章 ♡マテが終わるトキ(月島蛍)生誕記念 完結
「全く…巻き込まないで欲しいよね
いくら自分が彼女居ないからって…
ねぇ?姫凪…?
大丈夫?生きてる?」
胸に閉じ込めたままの
姫凪を思い出し
フと下に視線を送ると
『…生きた心地がしない…』
眉を思いっきり下げて
泣きそうな姫凪
きっとサプライズが失敗した事とか
さっき僕が言った言葉の意味とか
色々考えて
パニクってるんだろうけど
「へぇ?なんで?
僕なんにも知らいよ?
驚かしてくれて良いよ?
ねぇ…何を企んでたのかな?」
『へ!?
な、なによ!全部悟ったくせにぃ!
もう…付き合って初めての
誕生日…だったのにぃ…』
分かってないよね
その顔が声が全部が
「…知らないって…
姫凪がどんな事企んでたかなんか
知らずに色々ヤキモキさせられてたの
どうしてくれるの?
ほら、早く僕の機嫌直してよ?
拗ねたまんまの僕に抱かれたいなら
無理にとは言わないけど…」
僕にとって最高の贈り物なんだってば。