第53章 ♡マテが終わるトキ(月島蛍)生誕記念 完結
姫凪を抱き締めて
甘く囁く
『でも…まだ誕生日まで時間が…』
「…もう待てないよ
キミの気持ち早く伝えてよ?
誕生日のワガママ、だめ?」
愛しくて堪らない
僕を考える小さな頭を
もっともっと余裕なく
埋め尽くしてやりたいよ
もっとも余裕なくなるのは
『ダメ…なわけない…
あの…プレゼント…は…』
「うん」
『私…の…ハジメテ…ひゃあ!』
お互い様なんだけどね
声を聞き終わるのを待てなくて
押し倒したベットの上で
盛る犬みたいに
姫凪の身体を撫で回して
キスの雨を降らせる
『ちょ…蛍…、待っ…』
「待ち過ぎた…
いつからか忘れるくらい…
キミが欲しくて堪らない。
もう、限界…」
ホントいつからキミが
欲しかったかなんか忘れたよ
でも、キミを欲しくない日なんか
一日も無かったよ
だから、キミからの
その言葉が僕には
幸せ過ぎて
余計に、ね?
『蛍…私、ハジメテだから
優しく…』
「…なるべく、頑張る…
そんな顔されたら
自信なくなるけど」
歯止めがきかない
理性が保たない
僕の全部が
キミの甘い蜜に
朽ちそうだよ。