第53章 ♡マテが終わるトキ(月島蛍)生誕記念 完結
勢い良く立ち上がり
アニキの背中をグイッと押すと
「お、俺だって!
姫凪ちゃんに伝言が!
姫凪ちゃん!この前の
メールの件…」
『…んなぁぁあ!!
明光くんのバカ!!
なんでここで言うかな!?』
今度は姫凪が
乱れた服のままアニキに飛びかかり
『蛍くんに聞かれたら
せっかくのサプライズが…』
まさかのネタバラシ
「「姫凪(ちゃん)…」」
『…!!
違う…!あの…!』
オロオロしながら
僕とアニキを涙目で見る姫凪を
「ひっつく相手。
アニキ役目十分果たしたから
そろそろ退散してよね、
報酬は僕らのオヤツって事で」
アニキから引き離して
パタンと部屋のドアを閉める
「蛍~!兄ちゃん
そんな沢山食べられないぞぉ!」
天然なのかワザトなのか
退こうとしないアニキに
「僕、これから
お腹いっぱいになるから、ゴメンネ」
と、意味深に笑うと
「蛍の裏切者~!!」
予想通り一際大きく叫んで
部屋の前から去っていった