第53章 ♡マテが終わるトキ(月島蛍)生誕記念 完結
「喋りたくなるまで
イジメてあげるから、ね?
とりあえず…ボティチェックされとく?」
ユックリ手をかける淡色の制服
ボタンを外す手も童貞にしては
手慣れてると思う
思うのに…
『蛍…や、だぁ…
ね?チョット待って…』
「…クッ…!
なんなんだよ?
なんで僕に相談しないで
篠山(アイツ)なわけ?」
なんで僕はキミに
こんなにも弱いんだろう
震える肌に
止まる指
触れられるのに
進めない
『だから…それは…
蛍の……』
僕の下で震える姫凪が
やっと口を開いてくれそうに
なった、その時…
「…お、お邪魔虫…だな、うん。
ゴメン!
いや…オヤツ買ったから
お茶に誘いに来ただけ…で…」
ノックもなく開いたドアの
向こうで真っ赤になるアニキ
このタイミングで来る!?普通!
「…なにか揉めてんのか?
兄ちゃんで良かったら相談に…」
「良くないよ!
相談なんか要らないから!
早く出て行ってくれない!?
僕は姫凪に聞きたい事が…」