第52章 ♉俺専属 姫王子(木兎光太郎)生誕記念 完結
誕生日当日
姫凪を抱き締めて起きて
一番に”おめでとう”を貰って
誕生日の初エッチをする間もなく
学校へ
部活後は
ハイテンションな
親父に巻き込まれる様に会場に
連れ込まれてしまう
「布施
お前もサクラと一緒に
ヘアメイクとかしてもらってこい
服は色々揃えてあるから好きに選べ
光太郎は俺がオーダーした
スーツ着てみろよ」
勝手に決められる予定に
抵抗は無意味と知ってるから
素直に従って
別々の場所へ
オーダーされたスーツは
モロ親父の趣味だけど
カナリ大人びたデザインで
なんとなく垢抜けた感じがして
少し嬉しかった
この感じだったら
姫凪のドレスも
大人っぽいんじゃねぇか?とか
考えてニヤニヤしてしまう
髪の毛のセットを終えて
先に会場に戻ると
視線が俺に集中する
ナニナニ!?そんなにイケてる!?
更にニヤける俺に
「わぁ!光太郎!?
ヤバい!カッコイイじゃん!
ねぇ、最近どうしてるの?
連絡くれなくない?」
甘い声と甘い匂いが飛び付いて来た
「??!」
誰だっけ?
なーんか見た事あんだけど…
「ひどーい。
もう忘れたの?」
「えーっと…だなぁ…」
思い出せそうで思い出せない
気不味い空気を破ったのは
『…お久しぶりです。
坊ちゃ…光太郎さんのお友達ですよね?
一度お屋敷の方でお見かけした事が…』
まさかの姫凪