第51章 ♑甘ったるく融かして(黒尾鉄朗)9/6(クロ)の日 完結
「うげ…
ハムちゃん…死んだ?」
『おん…服がな!!!』
腹にケツに喉にと
好き放題ぶっかけて
やっとおさまった俺を睨みながら
姫凪が泣きそうな顔で
服を一応整える
「それでは戻れねぇだろ…」
『せやなぁ!おかげ様で
見事にグッチャグチャやからなァ!』
ゴメンと言いつつ
”せっかくの双子コーデが…”
そう言って俯く顔すら可愛くて
ジワジワと元気を取り戻してしまう
テツローくん
「ハムちゃ…」
『もうアカン!!
さすがにナナちゃんらに
心配かけるし
あ!差し入れ!!
早い事食べな
この暑さで傷みそうやし!』
「えー…俺はコレがあれば
いいですぅ…」
ヤワヤワと乱す胸元
言った事は本心だけど
『鉄朗!?』
「うーそ。
ハムちゃんが一生懸命作ったやつは
俺が一番に食うんですぅ
はい、コレ羽織ってなさい」
チョットは強がれる