第51章 ♑甘ったるく融かして(黒尾鉄朗)9/6(クロ)の日 完結
ぱふんっと被せた
真っ赤なジャージ
ブカブカなのが唆るけど
そこはグッと我慢して
「彼ジャーでチューして?
お家まで我慢するご褒美」
甘い言葉で喉を鳴らす俺に贈られたのは
『…双子コーデを
台無しにした罰……』
「え!?」
『…帰ったらもっと
激しくシテくれな許さへん』
最高に甘くて甘くて甘ったるい
真っ赤なお姫様の口付け
「当たりだろ
今度は最後までナカに居ます」
『当たり前や…』
見合わせて笑う顔
何度も唇を重ねて
飲み込んだ言葉
それは
…双子コーデはきっと続いてマスヨ?
ッテコト。
コレを言って
罰ナシになったら困るから
内緒なんですぅ
まぁ、ナシなんてさせねぇけどなァ!
甘いキス
重なる”愛してる”に
早まらない足にムチ打って
真っ赤な姫の手を引いた